正式にはカイロプラクティックといいます。
アメリカのD.D.パーマーによって100年以上前に創始された手技療法です。実は日本には大正時代に入って来ています。
基本的に問題の原因は痛みの有る患部ではなく、骨盤や脊柱にあるという考え方をします。
簡単に言うと脳からの命令が正しく伝わらなかったり、骨格の傾きなどが筋肉や臓器に偏った負担を掛ければ壊れます。
逆に言えば、それらが正常なら体はある程度自動的に回復する訳です。
そこで、壊れた所の補修も大事ですが、その元になった原因(骨のズレなど)を取り除くのがカイロの技術というわけです。
当然マッサージや整体とは違います。
カイロプラクティックとは
手技による自然でやさしい施術です。
体の本来の治癒力を引き出します。
どんなことをするの?
問題の原因となっている、脊柱のずれ(骨盤、特に仙骨)などを矯正します。
カイロにもガンステッド、ディバシーファイド、トムソンなど色々とテクニックはありますが、あくまで手段であって主な目的は脊柱関連の問題の解消です。
カイロにおけるズレ(サブラクセーション)とは整骨院や整形外科における脱臼や亜脱臼とは違いごくわずかなズレです。
そのわずかなズレを正確に捉え正しい位置へ戻すので、カイロは小さく軽くごくわずかな力で戻せるのです。
整体などとは違い、正常な骨まで動かすようなことはありません。
組織が損傷している時に、必要無い所を無駄に動かせばむしろ症状を悪くするのです。
もうちょっと詳しく
カイロで取り扱う場合、おおまかに2種の問題になりますが、
一つは脊柱のズレによる神経根などの圧迫
これは脳や脊髄からの信号がうまく体に伝わらない状況です。場合によっては脚へ痛みやしびれが出たりします。
テレビのコンセントが抜け掛かっていたり、ケーブルをタンスなどで踏んでいるような状況ですね。つまりそこが問題でテレビ本体は正常だったりします。
もう一つは骨盤の傾きなど骨格の構造的な問題です
前者にも影響してきますが、全然別のところが痛くなったり、スランプになったりということがおきます。
姿勢が悪くなる以外でも、動きの中で問題が出てきます。
ラジコンでいうところのトリム調整が分かりやすいですが、車で言うと、ハンドルが曲がっている感じでしょうか。
曲がったハンドルでもタイヤがまっすぐになるように傾けて走れば、走れますが体には負担が掛かりますし、緊急時には危険です。
通常の医学の場合は、ハンドルが動けばOKでしょうが、カイロの場合、そのハンドルの調整が狂っていないか、ハンドルの遊びの部分の動きはどうかというような部分も見ます。
どんな効果があるの?
簡単に言えば、
「体の負担を減らし、正常な機能を発揮出来るようにする」
ということになります。
昔は専門的に言うと神経根の圧迫関連の対処のみが挙げられていましたが、骨盤から見た場合はもっと広範囲に色々な影響があります。
骨盤とくに仙骨の傾きなどがあれば、その上にある脊柱全体に負担が掛かります。
腰椎に負荷が掛かれば腰痛の元になりますし、脊柱の湾曲が増え猫背で頭が前に行けば肩もこってきます。
そういう症状の場合、肩や腰をもむより、骨盤を矯正した方が体も動かしやすくなります。
症状などの話は別のページでご説明します